あいつとの出会いは最悪だった


「早く辞めた方がいいよ」


感じ悪いやつ

口なんて絶対きかない 

そう思った









「ほら、腕出して」

「え?」

「手当するから」




でもそれが、勘違いと気づいた時

少しずつ話すようになって




「おはよう、和輝」

「おっす、十留」


いつの間にか親友になってた






穏やかな時間はゆっくりと流れ

そして突然終わりを告げられる




仕事終わりに鳴り響いた着信音






「十留が死んだ?」






嘘だ、夢だ、信じたくない

現実なんて受け入れられない





葬儀を終えた翌日

悲しみにうちひしがれながら会社に行くと

そこにいたのは……



「十留!?」


そこには親友がいた




「やっぱり死んだなんて何かの間違いだったんだな!」




悲しそうに十留は首をふる




「幽霊、なのか……?」




「契約するか?」

「契約?」




死者と生者の契約




「断ったら……」

「それはもちろん――」






ブッデストハーデースカンパニー
 

 
近日公開予定


 
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